*************** 名歌鑑賞 ****************


悔しかも かく知らませば あをによし 国内ことごと 
見せましものを
                    山上憶良

(くやしかも かくしらませば あおによし くぬち
 ことごと みせましものを)

意味・・ああ残念だ。ここ筑紫で死ぬとあらかじめ
    知っていたなら、故郷奈良の山や野をくま
    なく見せておくのだったのに。

    赴任先の筑紫で妻を亡くして偲んで詠んだ
    歌です。

 注・・あをによし=奈良、国内に掛かる枕詞。
    国内(くぬち)=「くにうち」の約。故郷。

作者・・山上憶良=660~733。遣唐使として3年
    滞在。筑前(福岡県)守。大伴旅人と交流。

出典・・万葉集・797。