****************** 名歌鑑賞 *****************


今こそあれ 我も昔は 男山 さかゆく時も 
ありこしものを
             詠人知らず
             
(いまこそあれ われもむかしは おとこやま さか
 ゆくときも ありこしものを)

意味・・今でこそこんなに衰えているが、私も昔は
    一人前の男で、栄えてゆく時があったのに。

    まだまだ負けるものかという気持ちもあり
    ます。

 注・・あれ=である。「衰える」を補って解釈す
     る。
    男山=京都市綴喜(つづき)郡にある山。
    「さかゆく」の枕詞。
    さかゆく=「坂行く」と「栄える」の掛詞。
    こし=「来し」と「越し」の掛詞。
 
出典・・古今和歌集・889。