******************* 名歌鑑賞 ******************
水の上に かづ書くよりも はかなきは おのが心を
頼むなりけり
良寛
頼むなりけり
良寛
(みずのえに かずかくよりも はかなきは おのが
こころに たのむなりけり)
こころに たのむなりけり)
意味・・水の上に数を書くことよりもはかないのは、
自分の心をあてにすることである。
自分の心をあてにすることである。
自分の心を当てにするということの一例とし
ては、相手の気持ちが自分の思うように変わ
って欲しい、と思うなど。
ては、相手の気持ちが自分の思うように変わ
って欲しい、と思うなど。
参考歌です。
「ゆく水に数書くよりもはかなきは思はぬ人を
思ふなりけり」 (意味は下記参照)。
「ゆく水に数書くよりもはかなきは思はぬ人を
思ふなりけり」 (意味は下記参照)。
注・・頼む=あてにする、期待する。
作者・・良寛=1758~1831。新潟県出雲町
に左門泰雄の長子として生まれる。幼名
は栄蔵。
に左門泰雄の長子として生まれる。幼名
は栄蔵。
出典・・谷川敏朗著「良寛全歌集」。
参考歌です。
ゆく水に 数書くよりも はかなきは おもはぬ人を
思ふなりけり
在原業平
思ふなりけり
在原業平
(ゆくみずに かずかくよりも はかなきは おもわぬ
ひとを おもうなりけり)
ひとを おもうなりけり)
意味・・流れる水に数を書いてもはかなく消えるもので
ある。それよりももっとはかないのは、思って
くれない人を思うということである。
ある。それよりももっとはかないのは、思って
くれない人を思うということである。
作者・・在原業平=ありわらのなりひら。825~880。
従四位・美濃守。
出典・・伊勢物語・50段。
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