**************** 名歌鑑賞 ***************


大比叡の 峰に夕いる 白雲の さびしき秋に
なりにけるかな
               八田知紀
 
(おおひえの みねにゆういる しらくもの さびしき
 あきに なりにけるかな)

意味・・比叡の峰に夕暮れ時にかかっている白雲が寂
    しく感じられる秋に、もうなったものだなあ。

    夏雲が秋雲と変わった様子を見て、秋のおと
    ずれを感じ、また、冬が近づく事を寂しく思
    って詠んでいます。

 注・・大比叡=比叡山。滋賀県大津市と京都市にま
     たがる848mの山。延暦寺の根本中堂が有名。

作者・・八田知紀=はったとものり。1799~1873。
    幕末の鹿児島藩士。香川景樹に師事。
 
出典・・家集「しのぶ草」。