***************** 名歌鑑賞 ***************
つらからば われも心の 変はれかし など憂き人の
恋しかるらむ
詠み人知らず
恋しかるらむ
詠み人知らず
(つらからば われもこころの かわれかし などうき
ひとの こいしかるらん)
ひとの こいしかるらん)
意味・・こんなにつらいのなら、自分の心も変わって
しまえばいいのに。どうして自分につらい思
いをさせる、あの心変わりをした人が今なお
こんなに恋しいのだろう。
「人のつらくは 我も心の変われかし 憎むに
愛(いと)ほしいは あんはちや」(閑吟集)
が本歌です。
しまえばいいのに。どうして自分につらい思
いをさせる、あの心変わりをした人が今なお
こんなに恋しいのだろう。
「人のつらくは 我も心の変われかし 憎むに
愛(いと)ほしいは あんはちや」(閑吟集)
が本歌です。
(向うが冷たくなったのだし、自分も心変わりを
してやりたいのに、ああ、嫌われていながらあ
の人が愛しいなんで、くやしいなあ)
してやりたいのに、ああ、嫌われていながらあ
の人が愛しいなんで、くやしいなあ)
注・・あんはちや=あん恥や、恥辱だ。
出典・・義経記・巻七。
出典・・義経記・巻七。
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