*************** 名歌鑑賞 ***************

 
たづねつる 宿は霞に うづもれて 谷の鶯
一声ぞする
                 藤原範永 
(たずねつる やどはかすみに うずもれて たにの
 うぐいす ひとこえぞする)

意味・・霞に埋もれた家を訪ねあてると、折から谷の
    鶯の一声が聞こえて来る。

       霞のかかった春の風景。そこに鶯の鳴き声が
    聞こえる。風雅な景色を詠んでいます。

作者・・藤原範永=ふじわらののりなが。生没年未詳。
     正四位摂津守。
 
出典・・後拾遺和歌集・23。