**************** 名歌鑑賞 ***************
苦しくも 降り来る雨が 三輪の崎 狭野の渡りに
家もあらなくに
長意吉麻呂
家もあらなくに
長意吉麻呂
(くるしくも ふりくるあめか みわのさき さのの
わたりに いえもあらなくに)
わたりに いえもあらなくに)
意味・・困ったことにひどく降ってくる雨だ。三輪の
崎の狭野の渡し場には雨宿りする家もないの
に。
崎の狭野の渡し場には雨宿りする家もないの
に。
旅の途中で雨に降られて困った気持を詠んで
います。
います。
注・・三輪の崎=和歌山県新宮市の三輪崎。
狭野=三輪崎の南の地。
渡り=川を横切って渡るところ。
狭野=三輪崎の南の地。
渡り=川を横切って渡るところ。
作者・・長意吉麻呂=ながのおきまろ。生没年未詳。
出典・・万葉集・265。
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