**************** 名歌鑑賞 **************
いにしへに 変らざりけり 山ざくら 花は我をば
いかが見るらむ
藤原基長
(いにしえに かわらざりけり やまざくら はなは
われをば いかがみるらん)
いかが見るらむ
藤原基長
(いにしえに かわらざりけり やまざくら はなは
われをば いかがみるらん)
意味・・過ぎた昔と変わらないことだ、山桜は。その
変わらぬ花は様変わりした私をどう見るのだ
ろうか。
変わらぬ花は様変わりした私をどう見るのだ
ろうか。
出家してかってとは異なった姿の自分を見て、
不変の桜と無常の人間を対照して述懐して詠
んだ歌です。
不変の桜と無常の人間を対照して述懐して詠
んだ歌です。
注・・我=出家して以前と異なった姿の自分。
無常=いつも変化していること。
無常=いつも変化していること。
作者・・藤原基長=ふじわらのもとなが。1043~1107。
正二位権中納言。 1098年出家。
出典・・千載和歌集・1055。
正二位権中納言。 1098年出家。
出典・・千載和歌集・1055。
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