**************** 名歌鑑賞 ****************

 
金色の 翅あるわらは 躑躅くはえ 小舟こぎくる
うつくしき川
                 与謝野晶子

(こんじきの はねのあるわらわ つつじくわえ おふね
 こぎくる うつくしきかわ)

意味・・金色の翅をつけた可愛い童子(どうじ)、すなわち
    愛の天使(エンジェル)・キューピットが紅い躑躅
    の花を口にくわえ、小さな舟を漕ぎつつこちらに
    近づいてきます。その川のなんと美しいことか。

    嬉しい恋愛成就の予感を詠んでいます。

 注・・金色の翅のあるわらは(童)=愛の天使、キューピ
     ット。

作者・・与謝野晶子=よさのあきこ。1878~1942。堺女学校
    卒。与謝野鉄幹と結婚。「明星」の花形となる。

出典・歌集「みだれ髪」。