***************** 名歌鑑賞 ***************


吹く風の 色こそ見えね 高砂の 尾の上の松に
秋は来にけり
                藤原秀能
           
(ふくかぜの いろこそみえね たかさごの おのえの
 まつに あきはきにけり)

意味・・吹く風の色は秋とは見えないが、高砂の峰の松に、
    秋は来たことだ。

    常緑の松を見たり、風だけの感触ではまだ秋が来
    たとは感じられないが、松の枝を強い風が揺らし
    ている所を見ると、やはり秋が来たのだなあ。

 注・・高砂=兵庫県加古川市尾上町。松の名所。

作者・・藤原秀能=ふじわらひでよし1284~1240。正五
    位・出羽守。承久の乱に破れて出家。

出典・・新古今和歌集・290。