*************** 名歌鑑賞 *****************


住の江の 岸のひめまつ ふりにけり いづれの世にか
種はまきけむ
                  源実朝

(すみのえの きしのひめまつ ふりにけり いずれの
 よにか たねはまきけむ)

意味・・住之江の岸の姫松は古びてしまった。いつの世に
    種を蒔いたのだろう。

    昔は細くか弱かった松だったのだろうが、今は大
    きく立派な松になっていることだ。

 注・・住の江=大阪市住吉区一帯。海の面した松原の続
     く景勝地。
    ひめまつ=姫松。小さな松。

作者・・源実朝=みなもとのさねとも。1192~1219。28才。
    12歳で三代大将軍となる。甥の公暁に暗殺された。

出典・・金槐和歌集・589。