*************** 名歌鑑賞 ***************


いねいねと 人にいはれつ 年の暮   
                    路通

(いねいねと ひとにいわれつ としのくれ)

意味・・年の暮、人に頼って生活をするような境遇の
    自分は、あちらでもこちらでも「あっちへ行
    け」と言われ、冷たくあしらわれることだ。

    漂泊の僧として乞食生活を送った路通らしい
    句です。同門のみならず芭蕉にも不評を買っ
    た身の上を「いねいね」という語で厳しく見
    つめています。

 注・・いね=去ね、行け。

作者・・路通=斎部路通(いんべろつう)。1649~173
        8。神職の家柄であったが、乞食となって漂
    の旅を続けた。芭蕉に師事。

出典・・歌集「猿蓑」。