**************** 名歌鑑賞 ***************


靴のあと みなことごとく 大空を うつすと勇み
泥濘をゆく
                 石川啄木

(くつのあと みなことごとく おおぞらを うつすと
 いさみ どろぬまをゆく)

意味・・靴の足跡の一つ一つに水が溜まって、どれもが
    大空を映す、そう思うと心が勇みたち、苦労し
    ながらも泥濘を歩いて行く。

      泥濘の靴跡でさえ青空を美しく映している、私
    の今の努力も必ず力となっていくことだろう。

作者・・石川啄木=いしかわたくぼく。1886~1912。
     26歳。盛岡尋常中学校中退。与謝野夫妻に師事
    するために上京。

出典・・歌集「石破集」。