*************** 名歌鑑賞 ***************


山もとの 鳥の声より あけそめて 花もむらむら
色ぞみえゆく
                 永福門院

(やまもとの とりのこえより あけそめて はなも
 むらむら いろぞみえゆく)

意味・・山の麓で鳥の鳴き声がして夜があけはじめ、
    あそこに、こことに群がって咲いている桜
    の花が見え始めたてきた。

    麓で鳥が鳴き、次第に明るくなってゆくと
    山に群がり咲く桜の花も浮かびあがってく
    る、その美しさを歌っています。

 注・・むらむら=あちこちと群がっている状態。

作者・・永福門院=えいふくもんいん。1271~1342。
     伏見天皇の中宮。

出典・・玉葉和歌集・196。