***************** 名歌鑑賞 *****************


ふるてらの はしらにのこる たびびとの なをよみゆけど
しるひともなし
                    会津八一

(古寺の 柱に残る 旅人の 名を読みゆけど 知る人もなし)

意味・・古寺の柱に落書きされた旅人の名を読んでいったが、
    一人も知る人はいない。

    現在でも、大きな灌木に名前が彫られている光景が
    見られます。もう来る事はないだろうが来た記念に
    と名を刻む。再び来て見る事が出来たら今を懐かし
    むだろうと。

作者・・会津八一=あいづやいち。1881~1956。早大卒。早
    大教授。古代美術研究家。
    
出典・・吉野秀雄著「鹿鳴集歌解」。