**************** 名歌鑑賞 ****************


夕顔の 棚つくらんと 思へども 秋まちがてぬ
我がいのちかも
                正岡子規

(ゆうがおの たなつくらんと おもえども あきまち
 がてぬ わがいのちかも)

意味・・夕顔の棚を作ろうと思うけれども、その夕顔の
    実がなる秋を待つことも難しい自分の命である。

    病状の悪化により命もいよいよ先が無いと感じ
    ている子規です。ても、生きている限りを
燃え
    尽くしています。夕顔の棚を作り、短歌を通じ
    て。

 注・・夕顔=うり科ひょうたん属。夏の夕方白い花を
     咲かす別名干瓢。
    がてぬ=出来ない。耐えられない。

作者・・正岡子規=まさおかしき。1867~1902。35才。
    東大国文科中退。結核で喀血し脊髄を侵され寝
    たきりの状態になる。

出典・・学灯社「現代短歌精講」。