***************** 名歌鑑賞 *****************


変わらない 未来に嫌気が 差してきて 手書きの地図に
虹を書きたす。
                   西脇弘樹

(かわらない みらいにいやけが さしてきて てがきの
 ちずに にじをかきたす)

意味・・ある日、美しい虹を見た。誰もが見惚れている。
    いつも変わらない景色に、たった一つ虹が加わっ
    ただけなのに、こんなに違うのかと驚いた。

    自分が歩いてきた16年、どれだけ頑張っても変え
    られない未来がいくつもある。そんな未来に嫌気
    が差す。そんな私の16年の地図に虹を書き足せば
    何かが変わるだろう。

    16歳の高校生の作です。どんな虹を書き足すのだ
    ろうか。私なら「夢」という虹を書き足したい。

作者・・西脇弘樹=にしわきひろき。2012年当時滋賀県・
    近江兄弟社高等学校2年。

出典・・同志社女子大学「31音・青春のこころ2012」。