**************** 名歌鑑賞 ****************


忘れない 空き地になつた あの場所に 人の暮らしが
あったということ
                   宮崎光花

(わすれない あきちになった あのばしょに ひとの
 くらしが あったということ)

意味・・今は津波の後も片づけられた何もない場所に、
    またその地域に、かっては多くの人の生活が存
    在していたこと。それはどんなに土地の形が変
    わっても忘れてはいけないことだと思います。

    2011年3月11日の東日本大地震の津波で家が流
    がされた災害を詠んでいます。

作者・・宮崎光花=みやざきみつか。宮城県仙台市。

出典・・講談社「また巡り来る花の季節は」。