**************** 名歌鑑賞 ***************


思ひかへす 道をしらばや 恋の山 は山茂山
わけいりし身に
                 建礼門院右京大夫

(おもいかえす みちをしらばや こいのやま はやま
 しげやま わけいりしみに)

意味・・思いなおして引き返す道をしりたいものです。
    恋の山の麓から悩み苦しみ草木の茂った奥深く
    へと迷い込んでしまった私にとって。

    どうしょうもない恋の悩みで思い煩っていた頃
    詠んだ歌です。

 注・・恋の山=積もる恋の思いを山にたとえた。また
     恋は迷いやすいので山路にたとえる。
    は山=端山。山の麓あたり。
    しげ山=茂山。草木の茂った山。奥山とも。

作者・・建礼門院右京大夫=1157頃~1227頃。高倉天皇
    の中宮平徳子(建礼門院)に仕えた。

出典・・建礼門院右京大夫集。