*************** 名歌鑑賞 ***************


あめつちに 二人がくしき 才もちて あへるを何か
恋をいとはむ
                  与謝野寛

(あめつちに ふたりがくしき さいもちて あえるを
 なにか こいをいとわん)

意味・・この広大な天地間に、われわれ二人は奇(く)し
    き才に恵まれている者同士である。その二人が
    ここにめぐり逢い結ばれて恋をする。この恋は
    どのような障害があろうと、どうして厭(いと)
    おうか。

 注・・くしき=奇しき。不思議た、珍しい、神秘的だ、
     人の智慧でははかり知れない。

作者・・与謝野寛=よさのひろし。1873~1935。
    号は鉄幹。妻の与謝野晶子とともに浪漫主
    義文学運動の中心になる。「明星」を発刊。

出典・・東京堂出版「現代短歌鑑賞事典」。