************** 名歌鑑賞 ****************


手を折りて うち数ふれば この秋も すでに半ばを
過ぎにけらしも               
                  良寛

(てをおりて うちかぞうれば このあきも すでに
 なかばを すぎにけらしも)

意味・・(病気になって、人の家にお世話になっていたが)
     指を折って数えて見ると今年の秋も、もう半分
     過ぎてしまったようだ。(早く治って元気にな
     りたいものだ)

     病気になって人のお世話になっている時に詠ん
     だ歌です。
 
 注・・けらしも=「けり」と言い切ってよいところを婉
     曲(えんきょく)に表現したり、詠嘆的に軽く推
     量する意を表す。・・したのだったなあ。
 
作者・・良寛=りょうかん。1758~1831。
 
出典・・谷川敏郎著「良寛全歌集」。