*************** 名歌鑑賞 ****************


夕されば 衣手寒し 高松の 山の木ごとに 
雪ぞ降りたる        
              詠み人知らず

(ゆうされば ころもてさむし たかまつの やまの
 きごとに ゆきぞふりたる)

意味・・夕方になると、着物の袖がうすら寒い。
    ふと見上げると、あれあのように高松山
    の木という木全部に雪が降り積もってい
    る。ああ寒いはずだ。

 注・・衣手=着物の袖。
    高松の山=奈良市の東部にある山。

出典・・万葉集・2319。