*************** 名歌鑑賞 ****************


思ひ出でて 人に語るは まれなれど よなよな常に
見ゆる夢かな
                   藤原為相
            
(おもいいでて ひとにかたるは まれなれど よなよな
 つねに みゆるゆめかな)

意味・・思い出して人に語ることはめったにないが、毎夜
    毎夜いつも見る夢である。

    昔、辛い経験したことをあえて他人に話すことは
    しないが、自分一人は夢の中でそれを繰り返し見
    ているのだ、という心情です。

作者・・藤原為相=ふじわらのためすけ。1263~1328。
    鎌倉幕府の北条貞時と親交。正二位権中納言。

出典・・為相百首(小学館「中世和歌集」)