2007年04月30日 銀も金も玉も何にせむに 勝れる宝 子に及かめやも 銀も金も玉も何にせむに 勝れる宝子に及かめやも 山上憶良(しろがねも くがねもたまも なにせむに まされるたから こにしかめやも)意味・・金銀も珠玉も何になろうか。 どんなにすぐれた宝も子に 及ぼうか(いや及ばない)。作者・・山上憶良=やまのうえのおくら。660~733。 遣唐使として渡唐。筑前(福岡県)の国司。出典・・万葉集・803。 タグ :#練習用
2007年04月29日 天の原ふりさけ見れば春日なる 三笠の山に 出でし月かも 天の原ふりさけ見れば春日なる 三笠の山に出でし月かも 安部仲麻呂 (あまのはら ふりさけみれば かすがなる みかさの やまに いでしつきかも)意味・・大空を遠く見晴らすと、あれは故国の春日にある 三笠の山に上った月と同じ月なのだなぁ。 遣唐使として派遣され仲麻呂が、帰国する時に 月を見て詠んだ歌です。 月を見やる視線は、奈良の都で過ごした過去への 視線です。 注・・春日=現在の奈良公園から春日神社のあたり。 三笠の山=春日神社の後方にある山。作者・・安倍仲麻呂=あべのなかまろ。698~770。遣唐使 として渡唐。帰国出来ないまま唐土で没。出典・・古今和歌集・406、百人一首・7。 タグ :#練習用