月花や 四十九年の むだ歩き 一茶(いっさ)
(つきはなや しじゅうくねんの むだあるき)
意味・・月だ花だのと、何の足しにもならない俳諧などを
弄(もてあそ)んで、四十九年の人生をうかうか
と過ごしてしまった。
俳諧を否定するのはなく、惰性で作る俳句から
納得のゆく俳句をめざそうとしたものです。
納得とは「人の顔色を見る弱さ」を捨て「自分
しか出来ない」ものをめざし「人の良さも見出
して」行くというのも、その一つです。
注・・月花=月は秋、花は春の季節のものであるが、
ここでは風雅を代表する語。
四十九年=五十歳は論語に「五十にして天命を
知る」年であるから四十九は過去を精算
すべき転機の年。
作者・・小林一茶=1763~1827。信濃(長野県)の農民の子。
3歳で生母と死別。継母と不和のため江戸に出て
奉公生活。亡父の遺産をめぐって義弟と長く抗争。
51歳で故郷に帰住、結婚。
(つきはなや しじゅうくねんの むだあるき)
意味・・月だ花だのと、何の足しにもならない俳諧などを
弄(もてあそ)んで、四十九年の人生をうかうか
と過ごしてしまった。
俳諧を否定するのはなく、惰性で作る俳句から
納得のゆく俳句をめざそうとしたものです。
納得とは「人の顔色を見る弱さ」を捨て「自分
しか出来ない」ものをめざし「人の良さも見出
して」行くというのも、その一つです。
注・・月花=月は秋、花は春の季節のものであるが、
ここでは風雅を代表する語。
四十九年=五十歳は論語に「五十にして天命を
知る」年であるから四十九は過去を精算
すべき転機の年。
作者・・小林一茶=1763~1827。信濃(長野県)の農民の子。
3歳で生母と死別。継母と不和のため江戸に出て
奉公生活。亡父の遺産をめぐって義弟と長く抗争。
51歳で故郷に帰住、結婚。