山がつと いひなくたしそ よにふれば たれも嘆きを
こる身なりけり
村田晴海(むらたはるみ)
(琴後集・1179)
(やまがつと いいなくたしそ よにふれば たれも
なげきを こるみなりけり)
意味・・山住まいの下賎な者と見下して、けなさないで
ください。、投木を樵(こ)る身の上なのですか
ら、長くこの世で生きていると私だってこの世
の嘆きくらい知っていますよ。
「嘆きを知る」は風流な心をもつということで、
和歌も詠めることを言っています。
注・・山がつ=山賎。木こりなど、山里に住む身分の
低い人。
いひなくたしそ=言ひな腐しそ。「くたし」は
物を腐らす、気持を損なう、けなす。「な・
・・そ」は動作を禁止する意を表す。
よにふれば=世に経れば。この世に生き続ける。
嘆き=「投木(薪のこと)」を掛ける。
こる=伐る、樵る。木を切る。「凝る(熱中する・
深く思い込む)」を掛ける。
作者・・村田晴海=1746~1812。賀茂真淵門下。国学者。
こる身なりけり
村田晴海(むらたはるみ)
(琴後集・1179)
(やまがつと いいなくたしそ よにふれば たれも
なげきを こるみなりけり)
意味・・山住まいの下賎な者と見下して、けなさないで
ください。、投木を樵(こ)る身の上なのですか
ら、長くこの世で生きていると私だってこの世
の嘆きくらい知っていますよ。
「嘆きを知る」は風流な心をもつということで、
和歌も詠めることを言っています。
注・・山がつ=山賎。木こりなど、山里に住む身分の
低い人。
いひなくたしそ=言ひな腐しそ。「くたし」は
物を腐らす、気持を損なう、けなす。「な・
・・そ」は動作を禁止する意を表す。
よにふれば=世に経れば。この世に生き続ける。
嘆き=「投木(薪のこと)」を掛ける。
こる=伐る、樵る。木を切る。「凝る(熱中する・
深く思い込む)」を掛ける。
作者・・村田晴海=1746~1812。賀茂真淵門下。国学者。