魚ひとつ 油に揚げて 吾はをり とこしへに一人
住む如くして
河野愛子 (草の翳(かげ)りに)
(うおひとつ あぶらにあげて われはおり とこしえに
ひとり すむごとくして)
意味・・魚を一匹、油に揚げて自分はここにいる。永久に
このまま一人だけで住んでいくかのように、いま
こうして食事を用意している。
昭和30年、結核療養中の時に詠んだ歌です。長引
く療養生活に不安を感じながら、早く病気のめど
がつき、自由の身になりたい気持ちを詠んでいま
す。
作者・・河野愛子=こうのあいこ。1922~1989。広島女学
院卒。「アララギ」に入会。「草の翳りに」。
住む如くして
河野愛子 (草の翳(かげ)りに)
(うおひとつ あぶらにあげて われはおり とこしえに
ひとり すむごとくして)
意味・・魚を一匹、油に揚げて自分はここにいる。永久に
このまま一人だけで住んでいくかのように、いま
こうして食事を用意している。
昭和30年、結核療養中の時に詠んだ歌です。長引
く療養生活に不安を感じながら、早く病気のめど
がつき、自由の身になりたい気持ちを詠んでいま
す。
作者・・河野愛子=こうのあいこ。1922~1989。広島女学
院卒。「アララギ」に入会。「草の翳りに」。