いささめに 時まつまにぞ 日はへぬる 心ばせをば
人に見えつつ
紀乳母 (古今和歌集・454)
(いささめに ときまつまにぞ ひはへぬる こころばせ
をば ひとにみえつつ)
詞書・・ささ・まつ・びわ・ばせをば
意味・・ついうっかり、よい機会があろうと、ためらって
居る内に、月日は経過してしまった。私の気持ち
は先方に知らせておきながら。
親の元を離れた子供が、その内に家に帰る帰ると
言っているような状態です。
この歌には笹・松・琵琶・芭蕉葉の物名が入って
います。
注・・いささめ=かりそめに、ほんの少し。
時まつまにぞ=よい機会を待っている間に。
日はへぬる=日は経ぬる。月日は経過してしまっ
た。
心ばせ=気持ち、意志。
人に見えつつ=人に見られながら、相手の目に
入りながら。相手に知られながら。
作者・・紀乳母=きのめのと。生没年未詳。名は詮子(せ
んし)。陽成天皇の乳母。882年従五位上。
人に見えつつ
紀乳母 (古今和歌集・454)
(いささめに ときまつまにぞ ひはへぬる こころばせ
をば ひとにみえつつ)
詞書・・ささ・まつ・びわ・ばせをば
意味・・ついうっかり、よい機会があろうと、ためらって
居る内に、月日は経過してしまった。私の気持ち
は先方に知らせておきながら。
親の元を離れた子供が、その内に家に帰る帰ると
言っているような状態です。
この歌には笹・松・琵琶・芭蕉葉の物名が入って
います。
注・・いささめ=かりそめに、ほんの少し。
時まつまにぞ=よい機会を待っている間に。
日はへぬる=日は経ぬる。月日は経過してしまっ
た。
心ばせ=気持ち、意志。
人に見えつつ=人に見られながら、相手の目に
入りながら。相手に知られながら。
作者・・紀乳母=きのめのと。生没年未詳。名は詮子(せ
んし)。陽成天皇の乳母。882年従五位上。