のびあがり 倒れんとする 潮波 蒼々たてる
立ちのゆゆしも
木下利玄
(のびあがり たおれんとする うしおなみ あおあお
たてる たちのゆゆしも)
意味・・打ち寄せる海の波は岸近くになると大きく伸び
上がり、そしてたちまち倒れ落ちようとする、
その一瞬の、潮波が青々とした色をして立った
姿の、何と素晴らしい景観であろう。
海水浴で見られる、うねって来た大波が立ち上
った時の情景です。
源実朝の金槐和歌集の歌、参考です。
大海の 磯もとどろに 寄する浪 割れて砕けて
裂けて散るかも
(大海の磯も轟くばかりに激しく打ち寄せて来る波
は、割れて、砕けて、裂けて、飛び散っている)
注・・立ちの=「立つ」の名詞化。立つ事。
ゆゆしも=忌(い)まわしい。すばらしい。
作者・・木下利玄=きのしたりげん。1886~1925。39歳。
東大国文科卒。「白樺」を創刊。
出典・・歌集「紅玉」(谷馨著「現代短歌精講)。
立ちのゆゆしも
木下利玄
(のびあがり たおれんとする うしおなみ あおあお
たてる たちのゆゆしも)
意味・・打ち寄せる海の波は岸近くになると大きく伸び
上がり、そしてたちまち倒れ落ちようとする、
その一瞬の、潮波が青々とした色をして立った
姿の、何と素晴らしい景観であろう。
海水浴で見られる、うねって来た大波が立ち上
った時の情景です。
源実朝の金槐和歌集の歌、参考です。
大海の 磯もとどろに 寄する浪 割れて砕けて
裂けて散るかも
(大海の磯も轟くばかりに激しく打ち寄せて来る波
は、割れて、砕けて、裂けて、飛び散っている)
注・・立ちの=「立つ」の名詞化。立つ事。
ゆゆしも=忌(い)まわしい。すばらしい。
作者・・木下利玄=きのしたりげん。1886~1925。39歳。
東大国文科卒。「白樺」を創刊。
出典・・歌集「紅玉」(谷馨著「現代短歌精講)。