**************** 名歌鑑賞 ***************
種まきし わがなでしこの 花ざかり いく朝露の
をきてみつらん
藤原顕季
(たねまきし わがなでしこの はなざかり いくあさ
つゆの おきてみつらん)
つゆの おきてみつらん)
意味・・私が種をまいた撫子の花は今花盛りだ。
朝露の置いた花をもう幾朝起きては見
た事だろう。
朝露の置いた花をもう幾朝起きては見
た事だろう。
藤原長実(ながさね)大臣の家の歌合で
詠んだ歌です。顕季(あけきえ)は長実
の父親。わが子の「花盛り」を讃えて
いる。
詠んだ歌です。顕季(あけきえ)は長実
の父親。わが子の「花盛り」を讃えて
いる。
注・・わがなでしこ=「我が撫でし児」を掛
ける。
をきて=「置き」に「起き」を掛ける。
作者・・藤原顕季=ふじわらあきすえ。1055~
1123。詞花和歌集の撰者顕輔の父。諸
国の守を歴任。
出典・・詞花和歌集・72。
ける。
をきて=「置き」に「起き」を掛ける。
作者・・藤原顕季=ふじわらあきすえ。1055~
1123。詞花和歌集の撰者顕輔の父。諸
国の守を歴任。
出典・・詞花和歌集・72。