**************** 名歌鑑賞 *****************
岩室の 田中の松を 今朝見れば 時雨の雨に
濡れつつ立てり
良寛
(いわむろの たなかのまつを けさみれば しぐれの
あめに ぬれつたてり)
意味・・岩室の田の中に立っている松を今朝見ると、
時雨の冷たい雨に、濡れながら立っている。
人の困った姿だけでなく、動物や植物に対し
てでも、愛情の目を向けています。
そして、次の歌を詠んでいます。
ひとつ松 人にありせば 笠貸さましを
蓑着せましを 一つ松あはれ
(一本の松よ、人であったならば、笠を貸して
やっただろうに、蓑を着せてやっただろうに。
一本の松の愛(いと)しいことよ。)
注・・岩室=新潟県岩室村。温泉地。
作者・・良寛=1758~1831。22才の時岡山の円通寺
住職国仙和尚に師事。
出典・・谷川敏朗著「良寛全歌集」。
濡れつつ立てり
良寛
(いわむろの たなかのまつを けさみれば しぐれの
あめに ぬれつたてり)
意味・・岩室の田の中に立っている松を今朝見ると、
時雨の冷たい雨に、濡れながら立っている。
人の困った姿だけでなく、動物や植物に対し
てでも、愛情の目を向けています。
そして、次の歌を詠んでいます。
ひとつ松 人にありせば 笠貸さましを
蓑着せましを 一つ松あはれ
(一本の松よ、人であったならば、笠を貸して
やっただろうに、蓑を着せてやっただろうに。
一本の松の愛(いと)しいことよ。)
注・・岩室=新潟県岩室村。温泉地。
作者・・良寛=1758~1831。22才の時岡山の円通寺
住職国仙和尚に師事。
出典・・谷川敏朗著「良寛全歌集」。