**************** 名歌鑑賞 ****************
堀江漕ぐ 棚無し小舟 漕ぎかへり おなじ人にや
恋ひわたりなむ
恋ひわたりなむ
詠み人知らず
(ほりえこぐ たななしおぶね こぎかえり おなじ
ひとにや こいわたりなん)
ひとにや こいわたりなん)
意味・・小さな棚無し舟は堀江を行ったり来たりしている。
私は私で何度も同じ人とよりを戻そうとしている。
私は私で何度も同じ人とよりを戻そうとしている。
姑のいじめ、夫の浮気、暴力ざた・・などで夫婦が
一度は別居したものの、離れてお互いが冷静になる
と、どちらからともなく折れてまたよりを戻すとい
うような場面。
一度は別居したものの、離れてお互いが冷静になる
と、どちらからともなく折れてまたよりを戻すとい
うような場面。
注・・堀江=人工的に掘った川。
棚無し小舟=舷側につける板の無い小舟。
わたりなむ=ある期間ずっと・・を続ける。
棚無し小舟=舷側につける板の無い小舟。
わたりなむ=ある期間ずっと・・を続ける。
出典・・古今和歌集・732。