**************** 名歌鑑賞 ***************
かうしては いられぬと思ひ そんならば 如何にすべきか
苦しみて病む
小名木綱夫
苦しみて病む
小名木綱夫
(こうしては いられぬとおもい そんならば いかに
すべきか くるしみてやむ)
すべきか くるしみてやむ)
詞書・・病気で寝ながらの歌。
意味・・自分には、生活のためにも、その他いろいろな
仕事のためにもしなければならない事が沢山あ
る。じっと寝てなどはいられないのだが、病状
が重く、寝ているしかない。
仕事のためにもしなければならない事が沢山あ
る。じっと寝てなどはいられないのだが、病状
が重く、寝ているしかない。
必死に生きようとする気持ちがあるのだが、そ
れが出来ないもどかしさを歌っています。
れが出来ないもどかしさを歌っています。
作者・・小名木綱夫=おなぎつなお。1911~1948。小
学校を卒業後印刷工となったが、健康を害して
仕事を転々とした。
出典・・歌集「太鼓」(桜楓社「現代名歌鑑賞事典」)