***************** 名歌鑑賞 *****************
龍田山 見つつ越え来し 桜花 散りか過ぎなん
わが帰るとに
大伴家持
わが帰るとに
大伴家持
(たったやま みつつこえこし さくらばな ちりか
すぎなん わがかえるとに)
すぎなん わがかえるとに)
意味・・龍田山を越える時に眺めながらやって来た、あの
桜の花は、すっかり散り果てていることであろう
桜の花は、すっかり散り果てていることであろう
か。私の帰る頃には。
防人を取り仕切る仕事で、難波に滞在中の時の歌
です。今の仕事を無事に終わらせ、早く帰りたい
という気持ちがあります。
注・・龍田山=奈良県生駒郡の山。
帰るとに=「と」はここでは時、折の意。
帰るとに=「と」はここでは時、折の意。
作者・・大伴家持=大伴家持。718~785。大伴旅人の長
男。越中(富山)守。万葉集の編纂を行う。
出典・・万葉集・4395。
出典・・万葉集・4395。