**************** 名歌鑑賞 ****************
鳴き交わす こえ聴きをれば 雀らの 一つ一つが
別のこと言う
明石海人
別のこと言う
明石海人
(なきかわす こえききおれば すずめらの ひとつ
ひとつが べつのこという)
ひとつが べつのこという)
意味・・病室から外に注意を払っていると、雀が飛んで
来てピョンピョン跳ねながらチュンチュンと鳴
いている。鳴き声を聴いているとそれぞれ違っ
ていて、あたかも私に何か話掛けているように
聞こえて来る。
来てピョンピョン跳ねながらチュンチュンと鳴
いている。鳴き声を聴いているとそれぞれ違っ
ていて、あたかも私に何か話掛けているように
聞こえて来る。
ハンセン氏病が進行して目が見えなくなり、そ
の上呼吸困難のため、喉に吸気管を付けている
状態です。ベットに静かに寝ていて外の様子を
想いながら詠んだ歌です。
の上呼吸困難のため、喉に吸気管を付けている
状態です。ベットに静かに寝ていて外の様子を
想いながら詠んだ歌です。
作者・・明石海人=あかしかいじん。1901~1939。ハン
セン氏病を患い岡山県の愛生園で療養。手指の
欠損、失明、喉に吸気管を付けた状態で歌集「
白描」を出版。
セン氏病を患い岡山県の愛生園で療養。手指の
欠損、失明、喉に吸気管を付けた状態で歌集「
白描」を出版。
出典・・歌集「白描」。