**************** 名歌鑑賞 ***************
老いの身の いとはれながら 世にふるも かくこそ有りけれ
さみだれの空
萩原宗固
さみだれの空
萩原宗固
(おいのみの いとわれながら よにふるも かくこそ
ありけれ さみだれのそら)
ありけれ さみだれのそら)
意味・・老いさらばえた身が、皆に嫌われながら世間を
ずっとわたっているが、いやがられながらも長
々と降り続ける五月雨の空も同じようなものだ
なあ。
注・・いとはれ=厭はれ。煩(わずら)わしがれて、嫌
われて。
ふる=「経る]と「降る」を掛ける。
ずっとわたっているが、いやがられながらも長
々と降り続ける五月雨の空も同じようなものだ
なあ。
注・・いとはれ=厭はれ。煩(わずら)わしがれて、嫌
われて。
ふる=「経る]と「降る」を掛ける。
作者・・萩原宗固=はぎわらそうこ。1703~1784。幕
府の与力。冷泉為村に師事。
出典・・小学館「近世和歌集」。