**************** 名歌鑑賞 ****************
ふかき夜の 露に草葉は うづもれて 虫の音たかし
野べの月かげ
頓阿法師
野べの月かげ
頓阿法師
(ふかきよの つゆにくさばは うずもれて むしの
ねたかし のべのつきかげ)
ねたかし のべのつきかげ)
意味・・深夜、一面に置いている露に、草葉は埋もれて
しまって、野辺には月光が照りわたり、虫が高
い音で鳴いている。
しまって、野辺には月光が照りわたり、虫が高
い音で鳴いている。
草葉には露を置き、月光のもとに鈴虫が鈴を鳴
らすように鳴いている秋の夜の美しい光景です。
らすように鳴いている秋の夜の美しい光景です。
作者・・頓阿法師=とんあほうし。1289~1372。浄弁・
慶雲・兼好らとともに、和歌の四天王と称され
た。
出典・・新続古今和歌集。