**************** 名歌鑑賞 ***************
夏は扇 冬は火桶に 身をなして つれなき人に
寄りも付かばや
詠み人知らず
寄りも付かばや
詠み人知らず
(なつはおうぎ ふゆはひおけに みをなして つれなき
ひとに よりもつかばや)
ひとに よりもつかばや)
意味・・夏は扇、冬は火鉢に、我が身を変えて、無情な人
に寄り添っていたいものだ。
に寄り添っていたいものだ。
つれない相手でも好きなので、身の回りの物に変
身して、どこまでも一緒にいたいものだ。
身して、どこまでも一緒にいたいものだ。
注・・夏は扇冬は火桶=どちらもそれぞれの季節の必需
品で身から放せない物。「火桶」は木製の丸火
鉢。
品で身から放せない物。「火桶」は木製の丸火
鉢。
出典・・拾遺和歌集・1187。