*************** 名歌鑑賞 ****************
あはれ知れ と我をすすむる 夜半なれや 松のあらしも
虫のなく音も
明恵上人
虫のなく音も
明恵上人
(あわれしれ とわれをすすむる よわなれや まつの
あらしも むしのなくねも)
あらしも むしのなくねも)
意味・・松に吹く激しい風の音も虫の悲しげな鳴き声も、
みな哀れを知れと私に勧める夜更けなのだなあ。
しみじみと哀れを感じるよ。
みな哀れを知れと私に勧める夜更けなのだなあ。
しみじみと哀れを感じるよ。
自分の実力が足りない事を自覚してくやし涙が
出て来ることも、「哀れ」の感情のひとつです。
出て来ることも、「哀れ」の感情のひとつです。
注・・あはれ=悲しさ、寂しさ、気の毒だ。
すすむ=勧む。促す。
作者・・明恵上人=みょうえしょうにん。1173~1232。
華厳密教の始祖。
出典・・岩波書店「中世和歌集・鎌倉篇」。
すすむ=勧む。促す。
作者・・明恵上人=みょうえしょうにん。1173~1232。
華厳密教の始祖。
出典・・岩波書店「中世和歌集・鎌倉篇」。