*************** 名歌鑑賞 ****************
雪しろの かかる芝生の つくづくし
良寛
良寛
(ゆきしろの かかるしばうの つくづくし)
意味・・雪どけの水があふれて、荒地の草の間から
生えたつくしまで覆っているが、つくしは
水に負けず、力強く頭を持ち上げているこ
とだ。
生えたつくしまで覆っているが、つくしは
水に負けず、力強く頭を持ち上げているこ
とだ。
良寛の住んでいた当時の越後は、水害の連
続であった。雪融け、梅雨末期、秋の長雨
に農民は苦労していた。
小川や田からあふれた水は、道を覆い草を
覆ってしまう。しかし、春の大地は力強い。
水の中からつくしが伸び蕗(ふき)のとうが
頭を持ち上げる。そうした生命力に良寛は
感嘆して詠んでいます。そして、農民の努
力にも。
続であった。雪融け、梅雨末期、秋の長雨
に農民は苦労していた。
小川や田からあふれた水は、道を覆い草を
覆ってしまう。しかし、春の大地は力強い。
水の中からつくしが伸び蕗(ふき)のとうが
頭を持ち上げる。そうした生命力に良寛は
感嘆して詠んでいます。そして、農民の努
力にも。
注・・雪しろ=雪どけの水。
芝生(しばう)=荒地や道の端に生えた雑草。
つくづくし=つくし。
芝生(しばう)=荒地や道の端に生えた雑草。
つくづくし=つくし。
作者・・良寛=りょうかん。1758~1831。
出典・・谷川敏郎著「良寛句全集」。