*************** 名歌鑑賞 ****************
青海の ありとは知らねで 苗代の 水の底にも
蛙鳴くなり
長尾為景
蛙鳴くなり
長尾為景
(あおうみの ありとはしらねで なわしろの みずの
そこにも かわずなくなり)
そこにも かわずなくなり)
意味・・青い広々とした海があるということも知らずに、
狭い苗代の水の底でも蛙は満足して鳴いている。
関ヶ原合戦の顛末を記した「関ヶ原軍記大成」を
「井の中の蛙大海を知らず」を踏まえた歌で、私が
書いた本は「見識が狭い本です」と、謙遜して付
けたタイトルとなっています。
狭い苗代の水の底でも蛙は満足して鳴いている。
関ヶ原合戦の顛末を記した「関ヶ原軍記大成」を
著わした時に、巻尾にこの歌を記したものです。
書いた本は「見識が狭い本です」と、謙遜して付
けたタイトルとなっています。
作者・・長尾為景=なかおためかげ。1489頃~1543頃。
上杉謙信の父。
上杉謙信の父。
出典・・「関ヶ原軍記大成」(綿抜豊昭著「戦国武将の歌」)