*************** 名歌鑑賞 ****************
今ははや 恋ひ死なましを あひ見むと 頼めしことぞ
命なりける
清原深養父
(いまははや こいしなましを あいみんと たのめし
ことぞ いのちなりける)
命なりける
清原深養父
(いまははや こいしなましを あいみんと たのめし
ことぞ いのちなりける)
意味・・今頃はもうとっくに、ほんとうなら、恋焦がれて
死んでいたであろうに。「そのうちに逢いましょ
う」と、私を頼みに思わせた言葉が、今まで私を
生き長らえさせてくれたのだ。
死んでいたであろうに。「そのうちに逢いましょ
う」と、私を頼みに思わせた言葉が、今まで私を
生き長らえさせてくれたのだ。
注・・今ははや=今は直ちに。
恋ひ死なましを=恋こがれて死んでいたであろう
に。
あひ見む=逢いましょう、相手の言った頼め言。
頼めし=期待させる。
恋ひ死なましを=恋こがれて死んでいたであろう
に。
あひ見む=逢いましょう、相手の言った頼め言。
頼めし=期待させる。
作者・・清原深養父=きよはらのふかやぶ。930年頃活躍
した人。清少納言の曾祖父。
した人。清少納言の曾祖父。
出典・・古今和歌集・613。