*************** 名歌鑑賞 ****************
何をして 身のいたづらに 老いぬらん 年の思はむ
ことぞやさしき
詠み人知らず
(なにをして みのいたずらに おいぬらん としの
おもわん ことぞやさしき)
意味・・私はいったい何をして、このようにむなしく年
老いてしまったのだろうか。一緒に過ごして来
た年が、私のことを何と思っているであろうか
と、年に対して恥ずかしいことである。
とりたてて言えるような事は何もなく、むなし
く年老いたと、過去を顧みた歌です。
老いてしまったのだろうか。一緒に過ごして来
た年が、私のことを何と思っているであろうか
と、年に対して恥ずかしいことである。
とりたてて言えるような事は何もなく、むなし
く年老いたと、過去を顧みた歌です。
注・・いたづらに=無用の状態に、むだに。むなしく。
やさしき=恥ずかしい。
やさしき=恥ずかしい。
出典・・古今和歌集・1063。