夏と秋と 行きかふ空の かよひぢは かたへ涼しき
風や吹くらむ
凡河内躬恒
(なつとあきと ゆきかうそらの かよいじは かたえ
すずしき かぜやふくらん)
意味・・去る夏と、来る秋とがすれ違う空の通路では、
片側は来る秋で涼しい風が吹いていることだ
ろう。
片側は来る秋で涼しい風が吹いていることだ
ろう。
陰暦六月の末に詠んだ歌です。現在の8月8日
の立秋の前日になります。
の立秋の前日になります。
注・・行きかふ=行くと来るのがすれ違う。
かよひぢ=空の通路。
かたへ=片方。片側。
かよひぢ=空の通路。
かたへ=片方。片側。
作者・・凡河内躬恒=おおしこうちのみつね。生没年
未詳。三十六歌仙の一人。平安時代前期の歌人。
出典・・古今和歌集・168。
未詳。三十六歌仙の一人。平安時代前期の歌人。
出典・・古今和歌集・168。