わが世をば 今日か明日かと 待つかひの 涙の滝と
いづれ高けむ
在原業平
(わがよをば きょうかあすかと まつかいのなみだの
たきと いずれたかけん)
意味・・我が世に時めく日を、今日か明日かと待っているが、
待ち甲斐もない心細さに流れる涙の滝と、この布引
の滝とはどちらが高いだろうか。
待ち甲斐もない心細さに流れる涙の滝と、この布引
の滝とはどちらが高いだろうか。
又の意・わが生涯の終わりを今日か明日かと待つ間の心細さ
に流れる涙の滝と、この布引の滝とは、どちらが高
いだろうか。
に流れる涙の滝と、この布引の滝とは、どちらが高
いだろうか。
布引の滝を見て詠んだ歌です。
注・・世=生涯の意にも取れる。
かひの涙=「甲斐の無み」を掛ける。「かひ」は
間(かい)の意にも取れる。
布引の滝=神戸市の北方布引山中にある滝。
上下二段に分かれ、上を雄滝(45m)、下を雌滝
(20m)という。
かひの涙=「甲斐の無み」を掛ける。「かひ」は
間(かい)の意にも取れる。
布引の滝=神戸市の北方布引山中にある滝。
上下二段に分かれ、上を雄滝(45m)、下を雌滝
(20m)という。
作者・・在原業平=ありわらのなりひら。825~880。蔵
人頭。伊勢物語が有名。
人頭。伊勢物語が有名。
出典・・伊勢物語・87段。