月夜には 門に出で立ち 夕占問ひ 足占をぞせし
行かまくを欲り
大伴家持
(つくよには かどにいでたち ゆうけとい あうら
をぞせし いかまくをほり)
をぞせし いかまくをほり)
意味・・月夜になると門の外に立ち出でて、夕方の辻
占いをしたり、足占いをしたりしたのですよ。
あなたの所に行きたいと思って。
占いをしたり、足占いをしたりしたのですよ。
あなたの所に行きたいと思って。
この歌は家持が坂上大嬢(さかのうえのおおい
らつめ)に占いの結果、凶と出たので行けなか
ったと弁じた歌です。
らつめ)に占いの結果、凶と出たので行けなか
ったと弁じた歌です。
花占い・・マーガレットの花びらを一枚一枚
ちぎっては「愛している」「愛していない」
と口ずさんで、最後に残った花びらの時、口
ずさだ言葉で占いをする。
夕占いは辻に立って、通る人の状態を見て占
い、足占いは花占いと同様に一歩一歩、歩く
度に「今日はあの人に逢える」「逢えない」
と唱えて目標の地点に着いた時の言葉で吉凶
を占う。
ちぎっては「愛している」「愛していない」
と口ずさんで、最後に残った花びらの時、口
ずさだ言葉で占いをする。
夕占いは辻に立って、通る人の状態を見て占
い、足占いは花占いと同様に一歩一歩、歩く
度に「今日はあの人に逢える」「逢えない」
と唱えて目標の地点に着いた時の言葉で吉凶
を占う。
注・・夕占(ゆうけ)=夕方辻に立って往来の人の話
を聞き、それによって吉凶・禍福を占う。
足占(あうら)=足(あし)占い。歩きながら、
一歩一歩に吉凶の言葉を唱え、目標の地点
に達した時の言葉で吉凶を占う。
を聞き、それによって吉凶・禍福を占う。
足占(あうら)=足(あし)占い。歩きながら、
一歩一歩に吉凶の言葉を唱え、目標の地点
に達した時の言葉で吉凶を占う。
作者・・大伴家持=おおとものやかもち。718~785。
大伴旅人の長男。越中守。万葉集の編纂を
行う。
大伴旅人の長男。越中守。万葉集の編纂を
行う。
出典・・万葉集・736。