人住まぬ 不破の関屋の 板廂 荒れにし後は
ただ秋の風
藤原良経
(ひとすまぬ ふわのせきやの いたびさし あれにし
のちは ただあきのかぜ)
意味・・もう関守が住まなくなった不破の関の番小屋の板廂。
荒れ果ててしまったあとは秋風が吹き抜けるばかりだ。
荒れ果ててしまったあとは秋風が吹き抜けるばかりだ。
かっては威勢がよかったが、荒廃してしまった不破の
関のありさまに、人の世の無常と歴史の変転をみつめ
ています。
注・・不破の関屋=岐阜県関ヶ原にあった。675年に開設、
789年に廃止された。「関屋」は関の番小屋。
関のありさまに、人の世の無常と歴史の変転をみつめ
ています。
注・・不破の関屋=岐阜県関ヶ原にあった。675年に開設、
789年に廃止された。「関屋」は関の番小屋。
作者・・藤原良経=ふじわらのよしつね。1206年没、38歳。
従一位摂政太政大臣。「新古今集仮名序」を執筆。
従一位摂政太政大臣。「新古今集仮名序」を執筆。
出典・・新古今和歌集・1601。