花散らで 月は曇らぬ よなりせば ものを思はぬ
わが身ならまし
西行
(はなちらで つきはくもらぬ よなりせば ものを
おもわぬ わがみならまし)
意味・・花は散ることなく、月は曇ることのない夜・・・
そんな世であったならば、自分は何も思うことは
ないであろうに。
そんな世であったならば、自分は何も思うことは
ないであろうに。
反実仮想で、花は散り月は曇るゆえにもの思いが
絶えないという述懐の歌です。
絶えないという述懐の歌です。
注・・ものを思はぬ=思い悩まない。
作者・・西行=さいぎょう。1118~1190。鳥羽院北面の武士。
23歳で出家。
23歳で出家。
出典・・山家集・72。