をとめごが 真袖につめる つぼすみれ 野に見るよりも
なつかしきかな
源有房
(おとめごが まそでにつめる つぼすみれ のにみる
よりも なつかしきかな)
よりも なつかしきかな)
意味・・どこで摘んで来たのか、乙女子が両袖につぼみ
すみれの花を集め抱いている。愛らしい花だなあ。
野に咲くところを見るよりも心を引きつけられる。
すみれの花を集め抱いている。愛らしい花だなあ。
野に咲くところを見るよりも心を引きつけられる。
可愛いね。どこで積んで来たのと、少女に声を
かけたくなる。
かけたくなる。
注・・真袖=両袖。
つめる=「摘める」と「集(つ)める」の掛詞。
つぼすみれ=立壷すみれ。紫色の花が3月から
4月にかけて咲く。
なつかし=懐かし。心ひかれる。そばに引き付
けておきたい。親愛の情をおぼえてそばへ近
づく形容。
つめる=「摘める」と「集(つ)める」の掛詞。
つぼすみれ=立壷すみれ。紫色の花が3月から
4月にかけて咲く。
なつかし=懐かし。心ひかれる。そばに引き付
けておきたい。親愛の情をおぼえてそばへ近
づく形容。
作者・・源有房=みなもとのありふさ。生没年未詳。
出典・・歌集「有房集」(松本章男著「花鳥風月百人一首」)