水なしと 聞きてふりにし 勝間田の 池あらたむる
五月雨の頃
西行
(みずなしと ききてふりにし かつまたの いけあら
たむる さみだれのころ)
たむる さみだれのころ)
意味・・水が無いということで長い年月言いつがれて
きた勝間田の池でも、五月雨が降り続き、池
の様子もすっかり変ってしまったものだ。
きた勝間田の池でも、五月雨が降り続き、池
の様子もすっかり変ってしまったものだ。
五月雨が降りようやっと池に水が貯まった喜
びを歌っています。
びを歌っています。
注・・ふりにし=「古り」と「降り」の掛詞。
勝間田=奈良県生駒郡。
あらたむる=新しくなる。
勝間田=奈良県生駒郡。
あらたむる=新しくなる。
作者・・作者・・西行=さいぎょう。1118~1191。
俗名佐藤義清。下北面の武士として鳥羽院に
仕える。1140年23歳で財力がありながら出
家。出家後京の東山・嵯峨のあたりを転々と
する。陸奥の旅行も行い30歳頃高野山に庵を
結び仏者として修行する。
俗名佐藤義清。下北面の武士として鳥羽院に
仕える。1140年23歳で財力がありながら出
家。出家後京の東山・嵯峨のあたりを転々と
する。陸奥の旅行も行い30歳頃高野山に庵を
結び仏者として修行する。
出典・・家集「山家集・225」。